鯖江市地域活性化プランコンテスト

2008年から毎年9月に開催している鯖江市地域活性化プランコンテスト。携わっているいろんな人がいろんな視点から書いています。

本番3か月前から鯖江プラコンを楽しみに生きているメンターからのエントリーの勧め

鯖江の出身ですか?」「いえ、大阪です。」「なんで鯖江で活動してるんですか?」「けっこう、おもしろいんですよ」「そうですか・・・」というやり取りを、今まで何度したかわかりません。

大学3回生の時に初めてプラコンに参加して、誘われてメンターになり、運営する側にまわりました。それから、いつのまにか、大学、大学院を卒業して弁護士になり、社会人になっていました。毎日それなりに忙しく仕事をしていますが(ありがたいことです)、当然のように毎年プラコンをやっています。なんなら毎年本番の3か月前くらいからプラコンを楽しみに生きています。だから、この記事を読んだ学生の方には、とりあえずプラコンにエントリーしてほしいし、できればドハマりして私たちの仲間になってほしいところです。

とはいえ、批判的にテキストを検討する優秀な学生の皆さんは、「けっこう、おもしろいんですよ」では騙されないぞ、だいいち、何がそんなにおもしろいのか全然わからない、と思いながらこれを読んでいるかもしれません。

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学生の時に参加(2011年当時)

 

そういう優秀な皆さんを説得するのはとても難しいのですが、できれば評価してほしいのは、プラコンが今年で12年目だということです。大学がない、県庁所在地でもない地方の街が、12年も東大や京大の学生を集め続けている、そして、そのOB・OGが、常にいろいろな形で鯖江にかかわり続けている(それは、ギネス記録の認定であったり、移住であったり、それぞれのビジネスであったりします。私も、弁護士業のほうでもかかわっています。)、これはけっこうおもしろいのではないでしょうか。何か秘密があると思いませんか。今、世界を変えたいと本気で思っている人も、世界より自分のことに関心がある人も(私は、そういう人のほうに共感しますが、たぶん優秀な大学生の中には本気で世界を変えたい人もいるはずですし、それはよいことだと思います。)、これからやりたいことをやっていくうえで、あるいはすでにそれぞれの活動を始めているなかで、継続する難しさをわかってもらえていると思います。皆さんにプラコンが12年続いている秘密を盗んでもらうことは、皆さんが鯖江に関心があるかどうかにかかわらず、皆さんにとってかなりの価値をもたらすはずです。

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メンターとして毎年参加(2015年当時)

 

もっとも、その秘密をここで教えるわけにはいきません。簡単に教えられないからこそ、「けっこう、おもしろいんですよ」という抽象的な回答を多用するわけです。ここで、学生である皆さんには、プラコンにエントリーする権利(資格?)があり、秘密を盗むチャンスがあるわけです。ちょいちょいとエントリーシートを書いたら、皆さんの得意な「傾向と対策」で選考を通過してもらって、鯖江を考えながら2泊3日も過ごしてもらえば、おそらく12年続いている理由がわかると思いますし、それは言語化できると思います(皆さんの優秀さであれば)。この秘密は、外からプラコンを眺めて、お客さんとして何問か質問するだけでは、いまいちつかめないでしょう(大人はそれを「視察」といいますが、視るだけで察するというのは難しいものです)。

 

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鯖江で日向ぼっこ(2015年)


当事者として、みんなで街を歩き回り、ご飯を食べ、風呂に入り、プラコンを体験して、12年の一部になってもらうのが、いちばん理解を助けると思います。そういう次第で、皆さんに秘密を持ち帰ってもらって、12年よりも長く続く営みを生み出してもらえれば、こんなにうれしいことはありません。もし、そこまでうまくいかなかったとしても、皆さんとプラコン12年目の歴史をつくれるのであれば、それもうれしいことです。もし、それほど12年の継続や歴史に価値を感じなかったとしても、学生やらそうでない人やらが知らない土地で2泊3日わいわいやるというだけで、夏休みのよい思い出にはなるのではないでしょうか。そう考えると、あまり損はありません。参加するだけでここまで得がとれるイベントはそんなにないと思います(それとも意外とあるのでしょうか?)。

そういうことですから、エントリーのほう、私からもよろしくお願いします。

sabae-plancontest.jp