僕は小さい頃から頭いいねと言われてきました。
算数・数学が得意で、テストなんて学校で習ったことをちょっと応用すればそりゃ解けるだろとずっと思ってきた口です。
それで高校受験も大学受験も「自分が合格しそうでかつ一番偏差値が高いところ」という基準で進路選択してきました。
課題解決が得意で、その能力を他者がどう評価してきたかで進路選択を選んできた僕(ちょっと辛口に言うと「自分の人生に真摯に向き合ってこなかった僕」ですね)が最も苦労したのは、就活でした。
今までなんとなく能力が高いと評価され、その評価軸で進路選択された僕が急に「数ある企業の中でどのような企業に興味がありますか?またそれはなぜですか?」と言われた時の「え、そんなん知らないんだけど」感。回転寿司で次々に来る寿司(課題・問題)を片っ端からたいらげることはできるけど、回らない寿司屋にいって板前さんから「へいらっしゃい、何握りましょう」と言われた(自分の希望を要求された)時に閉口する感じですね。
ただですね、だてに20年近く他者の評価軸で進路を選択してきた人間ではないですから、そんな時の裏技くらい心得ています。それは、「この進路選択の次の進路選択で選択肢を広げられる選択をすること」です。「理系に行ったら文転もできるし」「東大行ったらその後の選択肢が広がるから」「セカンドキャリアを考えて一旦コンサルで」と思ったことがある人、いませんか?(今まで他人事だと思って読んでたでしょ。あなた、あなたのことですよ)
そこでもう一歩考えてみましょう。自分の人生、いつ決めますか?
有限の人生の中で次の選択肢(n+1)を確保し続けることに限界があることくらい、頭のいいみなさんならご存知のはずです。価値観が多様化した現代では、自分の価値観と照らし合わせながら最適解を選ぶことが大事であるということくらい、耳にしたことがあるはずです。
20歳も超えたことですし、そろそろ「自分が何をしたいのか」を考える思考方法を身につけたくないですか?
そのような人にとっておきのイベントが、鯖江市地域活性化プランコンテストです。
このプランコンテストでは、「あなたはどうしたいの?」ということが常に求められます。「鯖江市の課題を解決してください」ではなく「あなたは鯖江市をどのような町にしたいのかを考えてください」ということです。
このような自己に立脚した思考を常に行います。二泊三日、自分の価値観を深堀りした上でそれを仲間とすり合わせ、自分たちの考えと照らし合わせた時にさてどのような町にしたいですか?ということを考え続けるわけですね。そのようなことをすると、自然と「自分軸で物事を考えること」ができるようになります。
こんなプランコンテスト、なかなかないですよ。
エントリー、してみません?
<書き手>
江頭 新悟
(東京大学 2020年3月卒、株式会社リクルート NPO法人Wannabe 理事)
第12回参加(最優秀賞)